新人介護士のための認知症高齢者への対応法
介護施設で介護士として働いている方には、様々な利用者の言動について悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
新人介護士はまだまだ分からないことの方が多く、大きなストレスを抱えがちですよね。
そんな新人介護士が、数ある仕事の中でも特に乗り越えなければならない大きな壁の一つに認知症の高齢者に対する対応があります。
昼夜を問わず大きな声を出したり、動き回ったり、時にはものを投げられたり、罵声を浴びせられることもあると思います。
このような症状があらわれている時には、落ち着いてもらえるように話を聞きながらなだめるという対応法が用いられることが多いです。
しかし、うわべだけで対応してしまうと、認知症の高齢者にはすぐに見透かされてしまいます。
突然の奇行に対処しなければならない状況では、とにかく早く事態を収拾したいと思うものですが、少し立ち止まってみることも大切です。
認知症の方の言動にはほとんどの場合、何かしらの意味があります。
その原因を会話の中から少しずつ探っていきましょう。
認知症の高齢者でも、人生の先輩として敬意をもって対応すると、言葉や表情からこちらの気持ちが伝わることも多いのです。
新人の介護士は経験が足りないことから、自分で対応しきれない状況に出会うことも多いですが、一つひとつの状況に真摯に向き合っていけば、その経験がいずれ心に余裕をもたせてくれるようになります。
人に頼るという経験も大切な経験になるので、すべてを一人で抱え込むのではなく、手に負えないときには先輩や同僚の力も借りることを忘れないでくださいね。